報道の現場では迅速かつ柔軟な行動が求められることから、取材班が使う機材もまたフレキシブルな使い勝手が求められます。フジテレビの取材班では、PortaBraceのミキサーケースが使われています。
株式会社フジテレビジョン報道局にて機材デスクとして導入機材の選定を行っていらっしゃる今井様にお話を伺いました。
株式会社フジテレビジョン
報道局取材センター取材撮影部
今井 紀和 様
SigmaのT-2000用のミキサーケースですね。純正のケースですとポケットが1つしかありませんが、現場のスタッフを見てますと、それでは足らないようです。両側に音声ケーブルを束ねてひっかけたり、ワイヤレスの受信機をポケットに入れたり、となったときに収納できるケースが必要です。ポータブレイスのケースは、その点を考慮した収納スペースが設けられているので、採用しました。
ミキサーケースに関して言えば、雨対策にもう少し配慮があると嬉しいですね。他のラインナップに関しても、ケースの下1/3を防水仕様にしてあるといいと思います。
あとは大きさですね。以前採用したプロダクションケースは大きすぎてしまって、例えば新幹線などの移動の際に肩に背負って通れなかったりと、不都合がありました。 結局車に置きっぱなしになって出張には持って行きにくいですね。一回り小さい方が、我々日本人の体格や環境に合うと思いました。
ユーザーのほとんどが欧米でしょうから、仕様も欧米人向けになりがちですが、日本の市場でもある程度ユーザー層がいるのですから、ポータブレイス社には「日本人向けの仕様」もぜひ考えていただきたいです。
また、日本の「報道」ユースに特化して考えるとさらに要望はあります。車に積んでおくもの、そこから持ち出して現場に持っていくもの、普段から持ち歩くものと、現場のスタッフは通常いくつかのケースやバッグを用途によって使い分けます。どうしてもポータブレイス製品は大きくなってしまうので、もう少し小ぶりで 携帯できる製品のラインナップが増えることを望みます。